ユース、ユース、ユース!
まずは平井堅の「君の好きなとこ」を一旦聴いていただいて、ここから始まる文字たちのすきすきだいすきレースの助走をつけていただきたいと思う。
ひとりだけクラウチングスタート決めこんで走り終わった後に周りとの温度差感じたくないから。振り向きざまの満面の笑みのやり場を頂戴。ほんとに。
わたし、いつだって本気だよ。よろしく。
2020年1月30日現在
ハンブレッダーズ メジャー1stフルアルバム
『ユースレスマシン』の表題曲であるユースレスマシンを丁度ラジオ初解禁から1.5時間くらい聴き続けていたのだが、
いつもの如く一言で表せば
"カッコイイ"!!
でもこんなカッコイイ曲をカッコイイで終わらせるわけにはどうしてもいかず、はてブに至る今日この頃の俺です。
はてさて1.5時間何を想って聴き続けていたのだと自分でも不安になるところだが、
初めてフル音源で聴いた"あと感"が消えないように尽力しつつ歌詞を耳コピでメモしたり、ベースの音をじっくり聴いたり、銀河高速までのギターの音色と記憶で聴き比べてみたり。
ちなみに1.5時間どころかユースレスマシンだけでradikoタイムフリーの3時間すら使い切ってしまったことには我ながら驚き恐れ慄いた…。なぜこんなにも惹かれるのだろう。
「ハンブレ」のうち60%はムツムロさんのことだと思ってくれて構わないのだが、
私は室井くん(室井雅也/SSW/最近新居決まった/ベボベとPens+が好き/たぶん22歳)にせよ、ムツムロさんにせよ、伏線回収型というか、作品がどこか地続きになっているような感覚に陥れるものに惹かれているのかもしれない。
作り話でも
おとぎ話でも
遊び続けるよ
世界を変える娯楽を
ユースレスマシンのこの歌詞たちに、
続けることにしてくれた銀河高速、
はたまた、子どものままで大人になろうと歌う弱者の為の騒音をに通ずるところを感じてならない。
続ける、おとぎ話、子どものままで、あそび心、娯楽。イマジナリー、ノンフィクション。
もうひとつ挙げるとするならば[対1]なところだ。
空間に対してもムツムロさんは「みんな」よりも「あなた」「あなたたち」と発してくれる。
わたしが彼らの普段をほとんど知らない以上に、彼らもまたわたしのことなんてこれっぽっちも知らなくて、知ってくれなくて全然良くて、それでも「君が涙を流さなきゃダメなんてクソくらえだ」と歌ってくれるところが心の拠り所になっている。
あぁ、ひとりぼっちでも、"ひとりぼっち"にさせないでいてくれるなんて罪な人たちだ。
さてタイトルチューンである『ユースレスマシン』を聴いてだが、
残るものも、残らないけど残るものも残しておきたい気質だから絶対ミニマリストになんてなれないけどわたしはその時の胸の高鳴りとかトキメキとかを取っておいてるんだよ!とまずわたしの中のバーニングハンブレソウルが火を吹いた。
「ユースレスマシン」
「白と黒で全てを分けたがる君の話しは聞きたくない」
でふと浮かぶのは学生時代の文化祭。必要かなーなんて思ってラジカセコンポを持っていったら「なんでこんなん持ってんの?」と言われた記憶がある。悪意なしに。
あの桜色のコンポはあの頃の私にとって唯一の、ひとり、部屋でCDを流せる手段だった。
唯一の、ベランダでラジオを聴ける手段だった。
実家の自室は暗がりで電波が悪いから寒くてもベランダにコンポをそっと置き、イヤホンを挿してラジオを聴いていた。
全然知らない曲を夢中で聴いたり、大好きなアイドルの新曲解禁を待ちわびたあの時間、あの時代さえ煌めかせてくれる曲だ。イヤホンで聴くとより込み上げるものがある。
そんな自分のこともまるっと包み込んでくれるような、なにも言わず隣に座っていてくれるような気がしてきちゃう。
コンポの話に限らず、それ就職に必要?生きていくことに必要?それやめたら今までのもったいなくない?そんな趣味ないなあ、ちがうそうじゃない、、、と心のずっと奥で思っていたあの頃の私さえ肯定してくれる。
肯定といったら語弊があるかもしれないが、僕もそうだよ、うん、そうだよね、といってくれてる気がしちゃう。
あとに続く「頼りのない便り」
こういう歌詞を書いちゃうところがムツムロさんの好きなとこ。
(♪照れたえ〜がお すねたよ〜こがお)
既出曲から例を出すなら
・数分間の天下無双は気のせいだってわかってるんだけど
・君を主役にするBGMを不甲斐ないなりに歌いたいんだ
・頼りのない便りをしたためよう
あ〜〜〜〜もう!!!!好きで〜〜〜〜す!!!!!となる。頭抱えるしかなくなる。
ちょっとだけネガな部分が見えちゃうというか、不器用でちょっと素直じゃないというか、素直じゃないといったら違うかもしれないけど自信満々じゃないところに心くすぐられる。
つくづくムツムロさんは聴く側を考えるだけじゃなくて見てくれる人だなあと思う。
銀河高速の話をすると、あの曲をハンブレとしてではなくて自分として聴く時に救われることも大いにあったけどたまに、ほんとにたまに、というか一回だけ、聴くのがつらくて泣いちゃう夜があった。
そうしろって言われてるわけでは全く無いのは百も承知なんだけどその時はどこかいつもより手が届かないところにいる気がした。自分だけ隔離されてしまったような気分になった。
でも、そんな夜でさえ
「続けてみることにしたよ」と歌っていてくれたからそれ以上落ちずに済んだのかとさえ思う。
2020年2月の某雑誌で銀河高速を経てあまり断定を好まなくなった(ニュアンス)と話されていたこと、わたしが聴けなかったあの夜のことでさえ救ってくれるお話をされていて、涙が溢れてしまった。
デジタルリリースから約半年経ったこの時期にそれを聞けるなんて、そんなの聞き手のことちゃんと考えてくれる人にしかできないじゃないですか……
明言は避けてはいるけれど、そういうところで私たちの小さな声とかもいろんな形で届いているのかなぁなんて自惚れてみたり。
あっ!
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よろしく!
だからと、いうわけじゃないけれど、
わたしは大好きなバンドのことが大好きだからこそ、ちゃんと楽しめるところは楽しみたいし全部受け身で思考停止なんてしたくない。
吉野さんのギターでハンブレ聴きたいなんて言わなくてもずっとそうだよ、だから、決めたらちゃんと受け入れるから、私なりにちゃんと感じ取りたい。好きもそれ以外も。
大好きな人たちの生み出すものを無心で流し入れるわけにはいかない、きっと全部は解れないし違うかもしれないけど少しでも理解したい。
理解できなくてもなにかしらを感じて残しておきたい。最初に聴いたトクベツをなるたけ消さないように。
ヲタク気質だからどれが1番あなたたちのためになるやり方なのか常に探していたいし、それをやりたい。ズボラだから細かいことはやり忘れちゃうけど無理しないぐらいにはちゃんと同じ速度で着いていきたい。
もしかしたら貢献できてるかもしれない自分に存在意義を見出していて、無かったら宙に浮いてしまうからだけのことかもしれないけど。
全てのことは全てに受け入れられるなんてきっとできないよ。私みたいに諦めの悪い人間がいるんだから!1番好きな曲が違うように好きな構成も違う。
「好き」だって奥の奥に絶対吉野さんがいるし。きっとこれは変わらない。変えたくないというよりは、取り去るなんて出会う前に戻らない限り無理、に近いかも。
全部諦めて何も発さず受け入れられるのが大人なら私はそんな大人にはなれなくていい。ずっとコドモのままでいい。
全てに受け入れられるものなんてきっとこの世にはないのかもしれないけど、ハンブレッダーズの音楽に救われる人は増えていくはず。
思考はちゃんと生きさせながらも、
わたしはちゃんと彼らの音楽に着いていきたい。
着いていかせてほしい。うだうだ言ってもムツムロさんの歌詞と"ハンブレの音楽"に救われちゃうんだから。昔の私も、今の私も、掬ってくれて、救ってくれて、いつもありがとう。
絶対に絶対にもっと大きくなるバンドだって確信を持ってる。でも不思議なことにどれだけ大きくなっても近くにいてくれるような気がする。大切だなあ。
大きくなったってきっとあそこにいけば
対 「みんな」「お客さん」ではなく
対「わたし」「あなた」「あなたたち」として
ずっとずっと歌ってくれる。弾いてくれる。
塞ぎ込んで勝手にひとりぼっちになっちゃうわたしのスーパーヒーロー!
あくまで手段としての選択かもしれないけど、
本当に、心から嬉しいからお祝いします!!
2020年2月19日
ハンブレッダーズ
メジャーデビューおめでとうございます…!
今までも、これからも、ずっと応援しています!
ハンブレマンシールでらしさん引いたぞー!
やった〜〜〜〜!!!!
じっくり聴き始めるとしますかね。
おやすみなさい。