30秒が生んだ稚拙な文字が宙に浮く

はてなブログに登録して半年以上が経過した今、衝動的に書き始めようと思う。

 

最近は、というかここ何ヶ月かは、2週間に一度くらいのペースでとてつもなく文字起こしがしたくなっていた。頭の中を、ここ何ヶ月も、何度も衝動を可視化したいと思う夜があった。

ようやく。

 

日常をただこなしていく周回ゲーの人生に飽き飽きして、

………いや、楽しいことはある、友達との予定とか、他愛もない会話とか、諸々。

恋愛の浮き沈みもなくこれといった人間関係のゴタつきもなく、まあ、面倒な人間関係は山ほどあるが、これといった山も谷も存在していないログボ生活。

 

グラブルで島HARDとマグナ周回してアプリ閉じるような生活。

悩みがあるかと言われたらないような気もするし辛いことがあるかと言われたらまたこれもないような気がするし。無意識のうちに楽しいと思えることにしか感情が向いていないだけかもしれないが、専ら退屈だ。そしてちょっとだけ寂しい。

 

そんな今日はふと大好きなバンドであるハンブレッダーズの、たった30秒のライブ映像を観て自我の無い液体物が内から溢れ出てしまったのである。

 

たった30秒、たった30秒で。

厳密にいうなら26秒だが、もう聴き飽きるくらい聴いている曲を観て泣いてしまう夜なんてあった日には、もう堪らない、止まらない。

 

この胸の高鳴りを寸分違わず表現する言葉が見つからない、母語である日本語の心得が足りないようで、もっといい言葉を書き留められたらいいのだろうけど

 

わたしの未熟で小さな脳みそで書き出すとすれば

「如何にしたってハンブレッダーズが好き」。

 

嗚呼、目も当てられない。

ここまで語り口調の割と良い雰囲気でタイピングを進めてきたはずなのに感情論すぎる。

 

わたしの言葉ぢからの無さは置いておくとして、ハンブレッダーズの何が良いのかというと、眩しすぎないところだ。

 

好きなものや人を貶して愛を語る類の人間では全くないので先述はマイナスな意味ではない。

言葉の内容を簡単に挙げるとするなら、歌詞や言葉、メロディが「身近」よりは遠くて、「世界」よりは近い。そしてどこか人間味があって、優しい。手は届かないけれど、隣に座っていてくれるような。

 

ほんの少しだけ踏ん張って手を伸ばせば届きそうな、暗闇でふと見上げた時に見つけた小さな穴から差し込んだ光に希望を感じるような、遠すぎない大きすぎない世界観であることがきっとわたしの心に、耳に、馴染み沁みゆく理由なのだろう。

歌詞も、言葉も。

 

”歌詞”とは文字の通りだが、”言葉”は雑誌のテキストやライブの曲間などでよくフロントマンが喋るアレのことだ。

 

”アレ”が大きすぎる人はアイドルでもない限り非日常すぎて、眩しすぎて得意じゃない。君が世界をどうにかするとか、明日人生の何かを変えてやろうだとか、大きすぎるアレを聞くとどうも瞬間的に冷静になってしまう。現実がより現実として感じてしまうくらいには。


それまで空間に飲み込まれ一体化していたはずが、急に自分だけが切り取られてしまったような気分になる。没入できなくなってしまう。ただ、嫌いなのではない。自分には合ってないんだなあ、と第三の目の自分が引き目に自分を見て思っている。

 

自分の好みに合わないものを引き合いに出してこれから好きなバンドの好きなところを書くというのも少し気が引けるがもう仕方がない。考え直している時間などない。

 

なぜかって?

明日、というか今日は早番だからだ!!!!

 

そんなことも置いといて、

ハンブレは、というかムツムロさんのアレは距離感と規模感がちょうど良い。

すっぽりハマる。自分なんじゃないかと思う時さえある。

でも、等身大とは少し違う。

日常に近いことばを非日常空間であるライブハウスで耳にして心打たれる謎の感覚に陥る。



だから ココには自分のための歌がある、私を救い上げてくれる歌がある、と思えるのだろう。


それはきっと、

ムツムロさんがわたしを、わたしたちを


「ここにいる全員」「みんな」ではなく

「あなたが」「あなたたちが」と


私たちを今宵もどうにかして夜を越えるひとりの人間として、話してくれることも理由としてあるはず。




これどんな味?と聞かれて「不思議な味」と答えてしまうような書き方をしてしまったが、何せ言葉は難しい。稚拙すぎる。あぁ〜〜でもちょっと今は良い言葉が思いつかないから許して!一生のお願い!なんでもするから!

 






319日前に下書きに残していたものを昇華させる為、2020/1/31公開。ためすぎ。